神様のシナリオ

 


「それとね」とイッチーが言ったので、僕は無言で話の続きを聞くことにした。

「私考えていたのだけれど……。あ、今から言うことを聞いても怒らないでね?……あなたは、私の前にいた神の生まれ変わりかもしれないわ」

おいおい、そんなの怒るどころの騒ぎじゃないだろ。

「だって、それだと話の筋がピッタリあうもの。神がいなくなった年にあなたが生まれたのよ。それに、あなたには鬼の角が見えているみたいだし」

「でも、それはイッチーが側にいたからじゃないの?ほら、前もそんなことがあったし……」

「今回は何もしてないわ」

僕がそう、僕がもし神様だったとしたら、どうなんだ?

別に世界が変わるわけでも、家族が戻るわけでもない。

「もし僕が神様だったとしたら、それは何か重大なことでもあるの?」

「そうね、恐ろしいことをしようと思えばできるし、世界のためにできることをしようと思えば、それだってできるわ」