「あら、二ノ宮くん、顔面が陥没してるわよ?」

「はは、それはそれは失礼」

くそ、僕が笑ってしまったじゃないか!

しかも愛想笑いで!

「そんな二ノ宮くんだからこそ、頼みたいことがあるの」

「断ります」

「ありがとう、聞いてくれるのね!市村、感激☆」

「こんな美人な人にも、欠点ってあるんですね」

勉強になりました。

そんな僕を無視して、市村さんはなおも話を進めていく。

「実は、私は神なの」

「トイレの?」

「そう。……私は、人間の(ぴー)を処理する神だった」

「はい、先生」

「なんですか、二ノ宮くん」

「具体的に、どうやって処理していたのか気になります」