――ギュッ 泣いてるあたしを見てか王子があたしを抱きしめた 心臓が一瞬ドキンッと跳ねる 「ありがと麻里華ちゃん」 「な、何が?」 抱きしめられてることに心臓が煩くて、少し声が上擦った でも王子はまるで気にせずそのまま話す 「信じる自信があるから好きって言ってくれたんでしょ?俺すっげー嬉しいからっ」 抱きしめていたあたしの体を離して王子が無邪気に笑う