――――――――――――――――


結局、あたしの笑顔は無駄・・・だったけどね
最初はお母さんも笑ってくれたけど
1年くらい経ったらもう終わり
そんなものに笑ってる余裕はなくなっちゃったんだよね.....






「麻里華ちゃんっ!!」


あたしは過去を思い出して少しだけ涙で濡れた瞳
を声のした方に向ける


そこに居たのはいつもあたしが泣いてる時、傍に居てくれる人だった


そこに居たのはあたしの心をぐちゃぐちゃにする人だった



そこに居たのは・・・金に近い茶色の髪をした、



















王子様だった