~数分後~


王子が何があったのか説明してくれてだいたい今の状況がつかめた


あたしは学校の図書室で泣き疲れて眠ってしまったらしい


そんなあたしを無理に起すのも悪いと
家まで送って行こうとしてくれたらしいんだけど
肝心のあたしの家がドコにあるのか分からなかったらしくて
とりあえず王子の家に運ばれたんだとか



「ありがとう」

とりあえずあたしを学校から連れて来てくれた王子にお礼を言った


多分
いやきっと重かっただろうし


すると王子は「別に良いよ」って
目を細めて優しく笑う


整った顔が笑うとこんなに綺麗なんだな

とか思いながら
ちょっとの間王子の顔を眺めていた