「えっと、君でいいんだよね?
今年の・・・・・・男子入学者は」
「っ、そんなの俺は聞いてねえし、
ここに入学する気もねえ!!!
その話ならするつもりはないから
俺は帰らせてもらいます」
俺はそう言って、身を翻そうとする。
それも、保健医の声に止められることになるのだが・・・。
「あー・・・家に帰るの無理だよ?」
「・・・・・・・・・・・・は???」
思わず振り返る俺。
「とりあえず、電話に出てみなよ?
これ、君の両親に繋がってるから」
そう言って、俺に電話の子機を渡す保健医。
・・・・・・これが、父さんと母さんに・・・?
俺は、子機を耳に近づけた。


