左手のエース

1番乗りで部活に来たあたしは、

体育館に部員が入って来るたび、
一人ひとりに
昨日の自分の態度を謝罪した。







「舞は一人で
抱え込みすぎなんだよ。

プレッシャー感じてて
すごい辛いと思うけど、
少しは頼ってくれていいんだからね?」




と、肩を叩いてくれたユリエ先輩を始め、部員はみんな優しく接してくれた。






バレー部のこんな後ぐされのない
サバサバした雰囲気が好きなんだ。







あたしは、ほどけていた
靴の紐をしゃがんで結びながら、
早紀先輩の横顔を見る。



早紀先輩は、ユリエ先輩からの
ボールを真剣な目をして受けている。












覚悟を決めなきゃ――…