彼はあたしの側で 静かに立ち止まり、 自分が被っていたキャップを 涙を両目いっぱいに溜めた あたしの頭に深く被せた。 そして ボールを器用に足で蹴り上げ、 左手で受け止めた。 彼がゴールまでドリブルし、 ゴールをきめる音を聞きながら キャップの下で 涙が頬を伝って落ちた。