うわっなにこの子~ フレットの端をちゃんと押さえてるよ。 指を開く練習をしっかりやってるんだ。 それにこんな小さい手なのに腕を動かす速さでカバーしてる。 ミュートもきっちりしてるから音の歯切れが気持ちいい。 麻衣のベースを大きな音で聞いてみたい。 素直にそう感じた。 曲が終わると恥かしそうにベースをスタンドに立て、丁寧にクロスで拭き始める。 「麻衣、あんた気に入った!あ~早くスタジオ入りてえ~」 沙希の言葉がすべてを代弁してくれた。