でもそんな麻衣もシネマのDVDをかけた途端、目の色が変わった。 単なる憧れだけの目じゃない。 なにかしら盗めるものなら盗んでやろうっていう目だった。 立ち上がり、ベースを麻衣に渡す。 沙希はとっくにスティックでクッションを叩いていた。 一瞬躊躇したがベースを受け取り、手馴れた手つきでチューニングをすると曲に合わせて弾き出した。