僕の死に方

 視界がぼやけて、世界の輪郭が歪む。

 僕は死ぬ。ようやく、死ぬことができる。

 誇りも美談も残らない、ただの無意味な死。
 だけど僕は、それでもいい、と思うことができた。

 僕を殺したのは、僕とよく似ていた人間。ただ、誰かを殺したかっただけの彼。

 ああ、僕を殺したのが、彼でよかった。

 僕の意識に、ゆっくりと帳が降りる。

 そう、これが――

 僕の死に方だ。