明日、面接…
あいつ、どこの会社受けんだろ?
ウチ?
いや、まさか…。
俺の勤めてるところは、女の子が来るようなところじゃない。
製造業って言ってたから、工業団地かどっかで良い会社見付けたんだろう。
だぶん、そうだ。
「はるちゃん、明日試験らしいじゃんね!」
冷蔵庫から出した麦茶をコップに注いでいると、母さんが絡んできた。
『んー、そうみたいね。早いもんよ?』
「そうね!あんたもあっという間だったわあ〜」
『あっら〜、いやだあ!』
―――…
『「はっはっは〜〜」』
テキトーに相手をしてやってから、居間へ行って寝転がった。
はるか、受かるといいな…。
おじさんも、もうちょい良い仕事、見付けたようかな…。
〈まことside、悩める社会人〉