そしたら、景色が変わった。 少し広い誰か…男物の部屋でベッドには2人の男女が座っていた。 「さーくらー、今日もヤローとは喋ってねーよな?」 「当たり前だよ、女友達と一緒にいたよ」 高山翔太と速水桜だ。 なら、この部屋は高山の部屋とうわけ……当たり前か。 高山は満面の笑みで速水を膝の上に座らせ、後ろから抱き締めていた。 速水は笑顔だったけど、生気を奪われたような表面だけの笑顔。