選択肢






しばらくたって教室には速水桜だけになった。




「……もう少し早く……早く決めていれば、よかったの…に……ぅっ…ひっ…くぅ…」





さっきまでの笑顔が嘘みたいな泣き出した。顔を歪ませながら手を震えるほど力強く握り締めながら。



「ひっ…私が…弱いから……美麗ちゃんの…ときと……ぅっ…同じだよ……ゴメン…ごめんなさっ……ごめんなさい……!」