気が付くと元の“選択の道”に景色は戻っていた。 「「真実を知った選択者、感想はどうかな?」」 双子は私の手を離し問いてきた。 相変わらず子供らしくない不気味な笑みを浮かべて。 「……」 私は答えなかった。 いや、答えたくなかった。 頭の中はまだ混乱していて、10年間疑ったことのなかった自分の中の真実が全く違って整理がつかない。