ガラッ 「今日こそいっちばーん!」 入って来たのは“速水桜”だった。 こんなに早く来ているなんて知らなかった。 「あー、やっぱり一番じゃないや。美麗ちゃん早いなー」 そう独り言を呟きながらずっと教室をくるくる回っている。 速水桜が私のことを名前で呼んでいたなんて知らなかった。聞いたことない。 やっぱりココはウソの光景だ! そう思っていると。