「何なのよ!近づかないで!」 そう言っても双子は近づくのをやめない。 ずっと不気味にクスクス笑っている。 「気性が荒い選択者だなー」 「珍しくないけどねー」 双子は私のすぐ目の前まで来た。 そして、左右に分かれ私の手を掴んできた。 「離せ!」 「見せるためにつないだんだよ?」 「大丈夫。あと二回間違えたときはつながなくても見えるから」