「うっわ!来たぜ、アイツ」 「学校辞めてくんねーかなー」 「だよな!!空気が汚染されるし」 男子からの中傷の嵐。 「なんか匂わない?」 「あーアイツじゃん、名前負けのドブス」 「いやー、匂いがうつるー」 女性からの陰口。 学校に行くと必ずて言っていい程、上靴は泥だらけ。机の上には花瓶。 気付いているのに気付かないふりをする担任。 仕事ばかりで家にはあまり帰ってこない放任主義の両親。 学校が人間が大嫌いになっていった。 そして、主犯がわかったのは5年生の終わり頃だった。