「選択者ー、確かに2択しか存在しない選択肢から選ぶし、アンタの過去のことだから簡単と思うのもわかるよ?でもさー、誰が“簡単”だなんて言ったの?」 「はっ、だって私の過去のことよ。忘れていたとしても、少し考えればいいだけよ」 そう言えば、Bは呆れ顔をしていた。 「ほーんと、毎回毎回甘い考えの選択者ばっかり」 Bがそう言ったあと、双子は私の周りをぐるぐると回りながら不気味に話しだした。