「元気な選択者だね」 「みんな最初はそうだったよ。壊れていくのもみんな早かった」 そう言いながら子供は、気の上から飛び降りてきた。双子…?だろうか。 背格好がとても似ている、小さな男女の双子。 「…アナタたちは…」 「ボクたちは、このゲームの案内係かな?名前はー。うーんボクはAでいいや」 「じゃあアタシは、B!!」 名前なんて存在しないような言い方。 からかっているのか? 奇妙な男に奇妙な双子。この世界はおかしなところが多すぎる。