「それでは、挑戦する内容について説明しましょう。まず、貴女は選択者になります」 「選択者?」 「はい。この挑戦はいったってシンプルです。2択の選択を一つ一つクリアしていくだけです」 思ってたことより簡単そう。 もっと無理難題なことをしなくちゃいけないのかと思った。2択なんて確率にすれば、50%。簡単にクリアできるはず。 「貴女にとって嬉しい哀しい連絡です」 男はかぶっていた帽子を器用に回しながら、私をじっと見ていた。