「成功した場合、運命が変わるとしか言ってませんでしたね」 忘れていた。というかんじでまた男が説明をしだした。 「成功すれば運命が変わり、貴女の願いを叶えることが可能となります」 「……それは……、どんな願いでも?」 まるで、悪魔と契約を結んでいる気分だ。 してはいけない。 そう、頭の中で警告されている気がする。 でも、でも……。 「勿論です。嫌な過去を良い過去に変えることも、失敗したことを成功させることも、どんな願いでも叶えることができます。挑戦し、成功すればの話ですが」