TENDRE POISON ~優しい毒~



そのままベッドに引っ張られて、突き飛ばされた。


ドサ―――と音がして、あたしはベッドに沈められた。




「……っつ」


ベッドに倒されるとき頭を打った。あたしは頭を押さえて保健医を睨み上げた。



「何すんだよ!」


「ふぅん。それが本性ってわけ?」


保健医は何やら楽しそうに顔を歪めて笑った。


そのままあたしの上に覆いかぶさる。






な……に―――?





保健医はあたしの顎を掴むと、顔を近づけてきた。


ドクン、ドクン……


あたしの心臓が危険信号を発してる。




「ガキに興味はないけど」


保健医は笑った。



「お前、水月にちょっかい出してるようだな。何企んでる?」