部屋に移動して、あたしは一人ベッドに腰掛けた。 明かりはつけてない。 真っ暗な部屋で……一人考える。 「何で……」 あたしは呟いた。 何で今更そんなこと言うの?中途半端に暴露するんじゃなくて、いっそのこと黙ってて欲しかったよ。 明良兄は悪くないのに、何だか明良兄にひどく裏切られた気がする。 同じく乃亜姉も裏切られてたんだ…… 可哀想な乃亜姉。 このとき初めて乃亜姉が眠ったままでよかったって思えた。