アタシハ先生ガ好キナンダヨ。 「お、大人をからかうんじゃない!」 「別に。からかってなんかないし」 また髪を掻き揚げ鬼頭は面倒くさそうに呟く。 雨の匂いに混じって、またあの香りが漂ってきた。 「まったく……。反省していないようだね。分かった。確かに君は追試で合格に十分な点数を取ることができるだろうがね。春休みまでの半年間、僕の助手をするように」 「なにそれ?」鬼頭は眉間に皺を寄せた。 綺麗な顔立ちだけに迫力がハンパない。 僕は怯みながらも、 「これは罰だ。いいね」 と言い切った。