僕達はほどけないようしっかり指を絡ませ、手を繋いで歩き出した。 「ねぇじんた…なんであたしのこと避けてたの?」 切ない顔で僕を見る。 「あぁ…3組の田中のせいだよ。」 「田中くん?なんでー!」 「前にさぁ、さやかグランドを赤い顔して眺めてる時があって、そん時丁度3組の男子の体育だったわけ」 「それで?」 「それでもしかして、3組に好きな奴が居るんじゃないかと思ってしまった訳…」 「それが田中くんか…」