まさか…違うよな?あの中の誰かを見てそんな顔してるんじゃないよな?!



僕の心臓は騒ぎだす。



「さやか?」



僕は思わず声をかけていた。



ビクンとさやかの身体が跳ねる。



「なっ…何?」



そっと振り向いた君は少し動揺していた。



「何見てたの?」



「何も見てないわよ授業中に声かけないで!」