自転車の後ろに君を乗せて、僕は今日もご機嫌でペダルをこぐんだ。



横座りしてそっと回された華奢な腕。



時々ギュッと力が入るとこなんて可愛くてたまんない!



「フンフン♪」



「何…鼻歌?やめてよ恥ずかしい」



「だって気分いいんだからしょうがないだろー♪」



「変なのっ」



広く逞しくなった背中を見ながら、心の中で"いつもありがと"素直に言えないお礼を言うさやかだった。