中編集


軽やかに私の前から
消えていった彼には、
どうも勝てそうにないな
と思った。

私には
こんな誰が聞いているのか分からない街中で
大好きだとか
愛の言葉は言えそうにないし。

ましてや自分から
キスなんて
出来ない。

今のは
彼からしてきたから
出来た事であって。



「あ、そっか。」