「..いた!」 雑草を掻き分けていくと、そこにはいつものようにダンボールがあり、いつもと同じ子猫がいた。 「にぅう..っ。」 「よしよしユンちゃん。寒かったねぇ..。」 ダンボールに被さるように傘を置いて、その子猫をそっと抱きしめ、あらかじめ用意しておいたタオルで体を拭いてあげる。 するとユンは、大きな瞳を細めて心地好さそうに喉を鳴らす。 そんな可愛いユンは今の私にとって、たった一人の友達で、一番大切な存在。