―ザァア...ッ―



「うっわ!雨じゃん!最悪ー..。」

「傘なんか持ってきてねーよ。」



窓の外の景色を見て、クラスの皆が様々な言葉を口にしてうなだれている。

私は雨が好きなんだけどな..。

晴れは私にとって眩しすぎるし、くもりはなんだか中途半端な気がするから好きじゃない。



「..あの子、元気かな。」



教室を出て昇降口でローファーを履いて、あの子のいる体育館裏に向かう。