「結乃〜、帰ろ?」


次の日の学校、放課後


「ちょっとまってー!」


学校でのあたしは元気な子


無理にでもそうしてなきゃ
壊れてしまいそうだから


優しい友達に寄りかかって
迷惑をかけてしまいそうだから





「あっ、優夜(ユウヤ)先輩だ」


ふいに友達がそう言った。

どきっとして
友達の見ているほうをみる


教室の窓から見える校門。

カップルが手を繋いで門へ向かって歩いていた




「相変わらずかっこい〜!璃緒(リオ)先輩も美人だしー」



昨日の、彼

同じ高校の2コ上の先輩





「……」




彼は、