「ぜぇ…ぜぇ…」
「あ、おわった?」
「!!!!!」
「んじゃ次は僕の番だね」

ガシッ!

「綾ちゃーん? て、離して?」
「い、や、だ!!!」
「そんなの不公平だよー」
「しるか!」
「まったく…そんなに僕の手を離したくないなんて、綾ちゃんってば大胆〜☆」
「なぁあ!!?」
「それなら僕にも考えがあるよ」
「え…」

ギュッ

「な、は、はなせ!!」
「最初に掴んできたのは綾ちゃんだよ?」

ズルズル

「はーなーせーーッ!!!!!!!」
「ざーんねん☆ 僕が綾ちゃんを離すわけないじゃん♪」
「ぬー!!」
「怒ってもだーめー! それに怒った綾ちゃんもかわいいし、そそるね…?」

ビクッ

「はは☆ そんなに気張らなくてもここじゃしないから安心しなよ」
「……ッ…!」
「あ、ココなんていいんじゃない?」

そういって神藤の指した部屋には音楽室と書かれたプレートがぶら下がっていた