スバルはスピーディーでサビで一気に盛り上がるのがいいって言ったし、アラシは、音一つ一つがはっきりしてて引き込まれるようなのがいいって言ったからさ。でもって、伴奏はちょっとロック風に決めたんだぜ。」
日本語表現があまり得意でないため、言っていることは分りにくいが、とにかくヒカルの顔には、達成感の色が踊っていた。それを聞いた二人も、説明はよく分らないところもあったのだが、とりあえず手を叩いた。
 あいつらと、何もかも合うってわけじゃないけど、少しは分ったかもしれないな、二人の音が。