「うわー、楽しみねえ。」
「めったに見られないわ、こんなの。」
「期待してるぜ、三人さん。」
それは、あまりに唐突の出来事だった。夏季休暇の前の日、フリータイムを使ってのクラス内レクレーション大会が行われた。一日通しての企画で、盛り上げ好きの委員長がこれでもかというほどプログラムを詰め込み、皆朝から大いに楽しんだ。そして、何より楽しみにしていたプログラムがこれだ。全てのゲームで、個人得点の低かった三名が罰ゲームとして、夏季休暇が終わった9月頭に何か、クラスの前で出し物をしなければならないというものだ。それも、皆を喜ばせるようなものでなくてはダメ。それならぜひとも見てみたい、でも自分ではそんなことしたくないと、各々がそれぞれに思い、レクレーション大会はさらにフィートアップした。
 「くそ、冗談じゃねえ! そんなクソめんどくせえこと、誰がやるかっつーの。」
選ばれたうちの一人、金髪の背の高い男子生徒が思い切り机を叩いて反論した。
「そうだぜ、なんでこの俺が、こんな奴らと時を過ごさなくちゃならないのさ。」
続くのは、やはり罰ゲームに選ばれた外国人風の顔立ちをした男子生徒だ。