サヨナラのその日までそばにいさせて。




「母さん、何してんの?」


呆れた声が聞こえ振り向くと空良と咲希が立っていた。



「応援しに来たに決まってるじゃない。もう終わったの?」


「お昼休憩だよ」


中途半端な時間に来て…と呆れている。



「おばさん、こんにちは」


「こんにちは〜。咲希ちゃん、頑張ってるみたいね」


「いえ、そんなこと…」


胸元で両手を振って遠慮気味に答える。



「咲希、俺、アキと母さんに話あるから、相原さんとお昼食べてきなよ」


「えっ、うん…。アキも体調悪いなら応援してないで、保健室行きなよ?」


「おー。午後からも頑張れ〜」


走って校舎内に入って行く咲希に手を振って見送る。



「じゃあ俺たちも行きますか」


「ふふっ、そうね」


おばさんはニコニコと微笑み、俺たちも校舎内に入った。