「アキちゃ〜ん」 声がした方にフイッと顔を向けると、空良の母親が手を振りながら近寄ってきた。 「あ、空良の応援来たんですか?」 「そうよ。アキちゃんは見学?」 「そうです。俺らのクラス勝ってますよ」 「そうみたいね。アキちゃんの応援のおかげかしらね」 ふふって笑って隣に腰を下ろし、一緒に応援し始める。 ほわほわした雰囲気で、空良と顔が似ている。