時間はあっという間に過ぎ放課後になっていた。 「そ〜ら〜」 「今、行く!じゃあな咲希」 「うん」 廊下から暇そうな表情で呼ぶアキの元に走っていく空良を見送る。 「私も帰るか…」 荷物をまとめて寄り道もせずに真っ直ぐ帰宅する。 家に着くと庭に母がいた。