「先輩、見学いいですか?」 「いいよー。誰かな?」 ひょこっと咲希の後ろにいる俺たちを、咲希越しに見てくる眼鏡をかけた小柄な先輩。 「高峰くんだ!」 空良を見てびっくりする先輩。 空良って他学年にも人気あるんやな…。 それに比べ俺に向けられる視線は「こいつは誰や」という感じで、俺は苦笑した。 「立石です。今日は見学させて下さい」 「どうぞ、どうぞ」 ニコニコとする先輩。 めっちゃ人柄良さそうやん。