病室に一人残された私は、呼吸器や機械を付けて眠ったままのアキに近付いた。



「…アキ」


椅子に腰掛けアキの手を握る。



「アキが来ないから来ちゃった…」


そう言いながら小さく微笑む。



「……"待ってるね"って言ったのに。いつまで待たせるの?」


でもそんな笑顔ももたなくて、次第に涙が零れる。