「ちょっといいですか?」


そんな沈黙を破るように、病室の扉が開けられた。



「…お母さん」


「ごめんなさいね。今まで黙って聞いてたんだけど、どうも納得いかなくって」



「いえ、こちらが悪いんです。咲希ちゃんを責めてばかりで」


「もう誰が悪いとか止めましょう?確かに咲希が太陽くんを無理させたこともあったかもしれないわ。でもそれは太陽くんが楽しく過ごせていた証じゃないですか?」


そう言う母に「…どうゆう、事ですか?」と問うおじさん。



「これを見て頂けると分かるんじゃないでしょうか?」


「お母さん、それ…」


そう言って鞄の中から取り出したのは、私がアキの為に作ったアルバムだった。