「落ち着いた?」 「…うん」 グスッと鼻を啜り、ハンカチを目にあてる。 「ごめんね…。急に泣いたりして」 「えぇよ。それより急にどうしたん?」 校門では目立つからと、アキは近くの公園へと私を連れていった。 ベンチに座る私達の周りを気持ちいい春風が吹く。