「そや、咲希」


「なに?」



「空良のあの話知ってる?」


「あの話って?」


「アキ!あれは秘密だって!」


慌てて話を止める空良と、楽しそうな表情を浮かべるアキ。



自然にアキと会話しているこの感じ、懐かしいな…。



アキが戻って来てから、空良や私も笑顔が増えたと思う。


他愛ない話で盛り上がって、気付いたら恋してて。


アキの病気や別れとか色んなことがあったな…って記憶が次々に蘇る。



だからかな…?


ずっとこの瞬間が続けばいいのに…って、そう思うのは。