「珍しいわね。本庄さんが保健室に来るなんて」 びっくりしたように目をパチパチさせるふくちゃん。 「…少し休んでもいいですか?」 「いいわよ。何か冷やす物持ってくるわね」 自分の目を指差しながら、ふくちゃんは優しく微笑み、小さな冷蔵庫を開けた。 少ししてソファーに座る私に保冷剤をタオルに包み、「はい」と渡してくれた。