「空良」 「んー?」 「咲希ってさ、俺がこっちに戻ってきた理由って知らんよな…?」 勉強をしている空良のベッドに座り、壁にもたれ掛かる。 「あー…うん。どうかしたか?」 「いや、別に…。ただ後どれぐらいかなぁ…と思ってさ」 「……そんなこと気にすんな」 勉強する手を止め、俯く俺に空良は言った。