「空良から聞くまで気付かなくてごめんね…」 「…心臓病のこと?」 「うん…。バスケなんか出来る体じゃないのに、私があんなこと言ったから、アキを危険な状態に追い込んだんだよ、ね…」 言いながら顔が段々と曇っていく咲希。 「それはちゃう!!咲希のせいやない!」 「違わないよ!」 「ちゃう!絶対にちゃう!俺が…、俺が恰好つけたかっただけや」 「…えっ?」 頬に涙を流しながら、キョトンとした表情を浮かべる咲希。