「咲希、今から病院に来てほしいんだけど、いいかな?」 「…なんで?」 次の日、学校が終わり帰ろうと廊下に出ると、空良に引き止められた。 「アキが咲希と会いたいって」 「えっ?」 空良の発言にドキッとしてしまう。 廊下で話す私たちの横をたくさんの生徒がすれ違って行くが、そんなこと気にならないぐらい、心臓がバクバクして頭が真っ白になる。 「どうゆうこと?」 声が震えるのを悟られないように尋ねる。