「何か暗い?」 朝、自分の席に着くと咲希がすごく暗いオーラを漂わせていた。 「…空良ぁ」 涙を目に浮かべ、咲希は今にも泣き出しそうになっていた。 「どうした?」 「…アキが、アキが〜」 アキが何かしたのか? 「咲希、移動しよ」 コクンと頷き、俺の後ろをついて来る咲希と、廊下の隅っこに行ってしゃがみ込んだ。