売店のメニューはジュースとコーヒーだけ載っていた。



ジュースの糖分は心臓に負担がかかるし、コーヒーのカフェインは発作を誘発させる…。


どちらも摂りすぎたらあかんから俺は咲希の好意を断った。



ごめんな、咲希…。



そして少ししてオレンジジュースを手にした咲希と座席についた。



映画は邦画で最近、人気の芸人と俳優が出ていて、そこそこ面白かったと思う。



所々で笑う咲希にチラッと目をやり、その姿が可愛く見えて、俺も笑みが零れた。