「何かって何よ…」
私は最近、アキのことが好きなんだと自覚した。
急に男の子として意識してしまってからアキへのドキドキが止まらないし、一緒にいられることが嬉しいと感じるようになった。
私の気持ちを知ってるのは未来ちゃんだけ。
私のアキに対する態度に変化があったらしく、未来ちゃんにすぐ見破られた。
そんなことを考えながら、なんとなくアキの方へと視線を向けた。
アキは空良と話していて、私はカメラを向けてその姿を納めた。
カメラ越しに見るアキに何故だか心臓がドキドキ鳴る。
こっち、向かないかな…。
そんなことを思いながらぼんやりと見つめていると、バチッとアキと視線が合った。
その瞬間、ドキッと心臓が飛び跳ねたけど、すぐ視線を逸らされてしまった。
「…アキのバカ」